手足口病〔てあしくちびょう〕 家庭の医学

[原因]
 夏かぜのウイルスによる感染症です。5歳以下の乳幼児がかかり、1歳がもっとも多く、夏に流行します。

[症状]
 潜伏期は4~6日です。口の粘膜、手のひら、足のうらに小さな水疱(すいほう)ができます。

 乳児期にはこのほか、おしりやひざ、ひじにもできることがあります。口の中が痛くて食欲が低下したり、発熱を伴うこともあります。1週間以内に自然に治ります。口内痛があるときは、やわらかい薄味の食べ物を与えます。まれに髄膜炎脳炎心筋炎を合併します。

【参照】感染症:手足口病

(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光
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