角膜治療の第一人者―坪田一男氏|一流に学ぶ

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  • 2017/07/25 14:44

    (第2回)自分で師匠を選ぶ=眼科の道へ進む

     医学部進学を決めたのは高校3年生になってからだった。1973年、ちょうど第1次オイルショックが始まった時期だ。 ◇父の言葉で志望変更 父はガラス店の経営だけでは飽き足らなかった。ガラス戸だけを売るよりも家そのものを販売した方が利…

    (第2回)自分で師匠を選ぶ=眼科の道へ進む
  • 2017/08/01 14:07

    (第3回)ハーバードで外来担当=異例の早さで留学

     「手に職を持って世界中に友達をつくりたい」と考えていた坪田氏は、医師になったら必ず米国に留学すると決めていた。そこで、日本での医師免許取得と同時に米国の外国人向け医師免許(ECFMG)も取得した。 「日本の医師国家試験だけを…

    (第3回)ハーバードで外来担当=異例の早さで留学
  • 2017/08/08 14:31

    (第4回)留学中にドライアイ発覚=生涯の研究テーマに

     「涙の量を測定するシルマーテストを受けたら、結果は0ミリ、涙が全く出ていないことが分かったんです」ドライアイかどうかを判定するシルマーテスト留学先のハーバード大で坪田氏の指導医が、ドライアイの研究のため、涙の量を測定するシルマ…

    (第4回)留学中にドライアイ発覚=生涯の研究テーマに
  • 2017/08/15 15:21

    (第5回)血清点眼でドライアイ治療=世界初のモデルマウス誕生

     留学中にドライアイが発覚し帰国してから3年後の1990年1月、坪田氏は治療の質の向上と普及を目指す「ドライアイ研究会」を発足させた。「僕がドライアイの研究を始めた当初は、『ただの乾き目』などと言われましたが、慢性的な目の疲れ不…

    (第5回)血清点眼でドライアイ治療=世界初のモデルマウス誕生
  • 2017/08/22 12:55

    (第6回)角膜が足りない日本=苦肉の策で米から輸入

     1987年、ハーバード大で角膜の専門的な臨床研修を受けて帰国した坪田氏は、「これから、角膜の病気撲滅を宣言するまで頑張ろう」と意気込んでいた。 ところが、角膜移植をすれば視力が向上することが分かった患者に移植手術の予約を勧める…

    (第6回)角膜が足りない日本=苦肉の策で米から輸入
  • 2017/08/29 15:33

    (第7回)アイバンクセンター創設=厚生省と粘り強く交渉

     1990年、東京歯科大市川総合病院(千葉県)の眼科の助教授に就任すると、坪田氏はアイバンク創設に向けて精力的に動き出した。アメリカのように、システムとして機能するアイバンクが必要と感じた。まずは移植医療をサポートするコーディネ…

    (第7回)アイバンクセンター創設=厚生省と粘り強く交渉
  • 2017/09/05 14:25

    (第8回)マラソン、ミュージカル企画=角膜移植啓発のために

     海外からの輸入角膜に頼ってばかりはいられない。角膜移植を希望する人にできるだけ早く手術を行うためには、角膜移植の重要性を広く社会に理解してもらい、日本国内で角膜提供者であるドナーを増やす必要がある。そのために坪田氏は、さまざま…

    (第8回)マラソン、ミュージカル企画=角膜移植啓発のために
  • 2017/09/12 13:39

    (第9回)日本トップの再生医療=冊子に込めた支援者への感謝

     通常の角膜移植では視力が戻らないケースもある。そうした難治症例に対し再生医療を用いた新しい治療法として坪田氏が世界に先駆けて症例報告をしたのが、「角膜上皮の幹細胞移植」だ。これは1999年の6月に「New England Journal of Medi…

    (第9回)日本トップの再生医療=冊子に込めた支援者への感謝
  • 2017/09/19 15:05

    (第10回)新しいフィールドに挑戦=「プラスの医療」の時代へ

     角膜移植手術で日本一の実績を築いた坪田氏は、同時に新しい時代の風を感じとっていたドライアイ、角膜再生の研究を続けながら、これまで眼科医療でタブーとされてきた近視治療の導入に踏み切った。 ◇画期的な近視治療「レーシック」 「屈折…

    (第10回)新しいフィールドに挑戦=「プラスの医療」の時代へ
  • 2017/09/26 12:39

    (第11回)目は老化のバロメーター=アンチエイジングで世界リード

     米国医師免許の取得から20年、坪田氏は新たな資格取得に向け、猛勉強を始めた。米国抗加齢医学会の認定試験である。仲間の医師2人と共に受験し、日本人初の合格者となった。 「遺伝子工学、栄養学、循環器学、検診、がんの知識、予防医学、…

    (第11回)目は老化のバロメーター=アンチエイジングで世界リード
  • 2017/10/03 08:40

    (第12回)眼科診療で被災地支援=米国から「診療バス」運ぶ

     東日本大震災のニュースが世界中を駆け巡ると、海外の友人たちから「日本にいては危ない。早く家族で避難して来なさい」という誘いが続々ときた。「被災した現地の人たちを気の毒に思う一方で、一瞬、放射線の被害を心配した自分が嫌になりまし…

    (第12回)眼科診療で被災地支援=米国から「診療バス」運ぶ
  • 2017/10/10 05:53

    (第13回)近視急増の謎に迫る=バイオレットライトに着目

     近視が増えているのは、「バイオレットライト」を浴びる機会が減ったためだ―。坪田氏は2016年末に、こんな研究結果を発表した。バイオレットライトとは、可視光の中で紫外線の手前にあたる波長の、プリズムを通した時に紫色に見える光。ヒヨコ…

    (第13回)近視急増の謎に迫る=バイオレットライトに着目
  • 2017/10/13 16:57

    (最終回)常に「ごきげん」の道を=ベンチャービジネスに意欲

     坪田氏は2017年で62歳に。あと3年ほどで退官になる。そこで次なる人生のステージに向け、4月から母校の慶応大ビジネス・スクール(KBS)に通い始めた。2年間、土曜日中心のカリキュラムで学び経営学修士(MBA)の取得を目指す。…

    (最終回)常に「ごきげん」の道を=ベンチャービジネスに意欲