加藤元嗣 医師 (かとうもとつぐ)

北海道大学病院

北海道札幌市北区北十四条西5丁目

  • 光学医療診療部
  • 部長

消化器科 内科

専門

消化器病学(胃がん、胃・十二指腸潰瘍)

加藤元嗣

加藤元嗣医師は、消化器内視鏡の診断・治療とピロリ菌を中心とした上部消化管疾患の病態研究が専門。日本ヘリコバクター学会のガイドライン策定委員会のメンバーでもあり、がん予防のためのピロリ菌除去を推奨している。同科のピロリ菌検査は内視鏡で胃の組織の一部を取って調べる方法と内視鏡を使わずに呼気や血液、尿や便から調べる方法がある。2013年2月からヘリコバクターピロリ感染胃炎として除菌の対象が広がったことにより、三次除菌に回る人が増えてくることが予想され、ピロリ菌外来の存在が必要である。

診療内容

胃・十二指腸潰瘍の治療には、まず潰瘍の部位や原因を特定することが大切で、そのためにはピロリ菌の感染診断が重要である。以前はストレスが原因と考えられていたが、ストレスだけで発症することはなく、現在では95%以上がピロリ菌か薬剤(NSAID)によるもので、残る数%が原因不明とされている。 「胃潰瘍の患者数は近年激減した。これはピロリ菌の感染者が減少しているためで、ピロリ菌除去治療によって再発することも少なくなった」と話す加藤医師。現在ではよほど重度の症状ではない限り、入院する必要もない。ピロリ菌除去は抗生物質などを1日2回、1週間服用。これで約8割が除菌でき、除菌できなかった場合は抗生物質の組み合わせを変えて再び1週間試みる2次除菌を行い、これで残る2割の90%は除菌できるという。「ピロリ菌除去治療にはリスクがほとんどない。薬剤の副作用で皮疹が出ることもあるが、ごくまれだ。ピロリ菌は胃がんリスクを高めることも分かっている。胃潰瘍を発症していなくてもピロリ菌の検査を受け、感染していれば除去治療を受けてほしい。特に60歳以上は80%が感染者といわれていて、ピロリ菌を除菌することで、胃がんの半分は予防可能になる」(加藤医師)

医師プロフィール

1977年6月 北海道大学医学部附属病院第3内科研修医
1977年11月 市立稚内病院内科
1987年10月 国立療養所西札幌病院内科
1989年6月 北海道大学医学部附属病院第3内科医員
1995年10月 札幌拘置所医務課長
1996年1月 北海道大学医学部附属病院第3内科助手
1998年9月 アメリカ合衆国ベイラー医科大学留学
1999年7月 北海道大学病院光学医療診療部助教授
2008年4月 同准教授・光学医療診療部部長

「胃潰瘍・十二指腸潰瘍」を専門とする医師