鈴木秀和 医師 (すずきひでかず)

東海大学医学部付属病院

神奈川県伊勢原市下糟屋143

  • 内科学系消化器内科学
  • 教授、大学病院臨床研修部長

消化器科 内科

専門

消化器疾患、特に、消化管・膵疾患、ヘリコバクターピロリ感染症、胃食道逆流症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、慢性便秘、胃がん、食道がん、大腸がん、炎症性腸疾患、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

鈴木秀和

胃炎、胃・十二指腸潰瘍や胃がんは近年、ピロリ菌が有力な原因であることが明らかとなっている。鈴木秀和医師は30年以上の間、ピロリ菌感染による胃粘膜傷害機序の研究に携わり、最近ではピロリ菌感染から胃がん発症の「がん幹細胞」を介した直接関係を初めて解明したり、ピロリ菌以外の胃内細菌と胃がんや胃MALTリンパ腫あるいは腸疾患などの発症機序解明の研究も展開している。特に胃がん発症の予防・治療の標的としての「がん幹細胞」の重要性を示し、がんの分子標的療法への応用も試みている。学会では、日本消化管学会理事、日本潰瘍学会理事、日本ヘリコバクター学会理事、日本がん予防学会理事として、胃がん、大腸がんを標的した治療開発にも従事している。さらに、鈴木医師は、消化器内科外来を担当し、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、炎症性腸疾患、消化器癌などの器質的疾患だけでなく、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、慢性便秘などの機能性消化管障害についてもローマV委員会委員として、あるいは日本神経消化管学会理事として国際研究や診療指針の策定を展開しており、個々の患者さんの症状にあわせた治療を提案している。内視鏡で眼に視える胃や腸の病気の有無を見るだけでなく、消化管の病気をおこす原因についても検討し、適切な治療を行っている。

診療を受けるには

鈴木医師の診察は、医学部付属病院(伊勢原市下糟屋143)で月曜の午前(8:30-11:30, 再診)、月曜の午後(1:30-3:00, FD-IBS外来)、水曜の午前(8:30-11:30, 初診)、医学部付属東京病院(渋谷区代々木1-2-5)で木曜の午前(8:30-11:30, 内科外来)。

他の勤務先

■ 東海大学医学部付属東京病院
東京都渋谷区代々木1-2-5
TEL: 03-3370-2321

医師プロフィール

1989年3月 慶應義塾大学医学部 卒業
1993年3月 慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了 
1993年4月 カリフォルニア大学サンディエゴ校研究員
(Postdoctoral Research Fellow of American Heart Association)
1996年11月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)助手
2003年4月 東京歯科大学内科学講座非常勤講師
2003年4月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)学部内講師
2005年4月 北里研究所病院消化器科医長
2005年10月 慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター、リサーチパーク研究代表者(兼任)
2006年8月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)専任講師
2011年4月 慶應義塾大学医学部内科学(消化器)准教授
2015年11月 慶應義塾大学医学部医学教育統轄センター教授
2015年12月 慶應義塾大学大学院医学研究科委員
2016年4月 東京歯科大学内科学講座客員教授
2017年10月 慶應義塾大学医学部専修医研修センター長
2019年4月 東海大学医学部医学科内科学系消化器内科学 教授
2019年4月 東海大学医学部付属病院臨床研修部 部長(兼任)
2019年9月 北京大学医学部客員教授
2019年10月 東海大学大学院医学研究科先端医科学専攻 教授(兼任)
2021年4月 慶應義塾大学医学部(内科学)客員教授

所属学会

医学博士、日本内科学会(総合内科専門医)、日本消化器病学会(専門医・指導医・財団評議員)、日本消化器内視鏡学会(専門医・指導医・社団評議員)、日本肝臓学会(専門医)、日本消化管学会(専門医・指導医・理事)、日本微小循環学会(理事長)、日本臨床中医薬学会(副理事長)、日本ヘリコバクター学会(認定医・理事)、日本潰瘍学会(理事)、日本神経消化器病学会(理事)、日本がん予防学会(理事)、日本高齢消化器病学会(理事)、日本酸化ストレス学会(理事)、日本医師会(認定産業医)、日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)、日本自律神経学会(評議員)、日本胃癌学会(代議員)、日本専門医機構・運営委員、共通講習委員会委員長、編集会議議長、専門医認定更新委員会委員

【受賞歴】
2004年 第10回日本ヘリコバクター学会・小林六造記念ヘリコバクター賞
2007年 慶應義塾大学医学部三四会 北島賞
2011年 日本消化器病学会 第3回Journal of Gastroenterology High Citation Award
2011年 日本酸化ストレス学会学術賞(The SFRR Japan Award of Scientific Excellence)
2018年 2017年度 日本ヘリコバクター学会学術賞(臨床)
2022年 2022年度 日本酸化ストレス学会学会賞

主な著書

監修『CPC形式でわかる、身につく、病理所見の見かた、病態の考えかた』(2023年 羊土社)
監修『令和版 実地臨床で役立つ便秘診療マニュアル』(2020年 協和企画)
鈴木秀和. なんでも健康相談: げっぷが止まらなくて困っています.「NHKテキストきょうの健康 2017.4」. NHK出版. 2017; 117
『臨床栄養学 (スタンダード人間栄養学)』(2017年 朝倉書店)
『レジデント・コンパス 消化器病編 第3版』(2011年ライフサイエンス)
“Helicobacter pylori” edited by Hidekazu Suzuki, Robin Warren, Barry Marshall, Springer, ISBN: 978-4-431-55704-3 (Print), 978-4-431-55705-0 (Online), Apr. 2016

医師発信欄

(更新日:2024年8月15日)

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