チクングニア熱〔ちくんぐにあねつ〕

 ヤブ蚊の仲間のネッタイシマカ、ヒトスジシマカなどによって媒介されるチクングニアウイルスによる感染症で、デング熱と似た発疹(ほっしん)性熱性疾患ですが、通常は非致死性です。

 国内では2006年12月に海外からの輸入症例2例が報告されていますが、これまで日本国内での感染、流行はありません。
 特異的治療法、ワクチンはなく、予防にはデング熱と同様に防蚊対策が重要です。

(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
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