東部ウマ脳炎〔とうぶうまのうえん〕
東部ウマ脳炎はトガウイルス科アルファウイルス属に属する東部ウマ脳炎ウイルスによりひき起こされる蚊媒介感染症です。自然界では鳥と蚊(おもにハボシカ属)の間でウイルスの生活環が維持されており、人は感染蚊に刺されることにより感染が成立します。
人が感染した場合は、3~10日間の潜伏期ののち、発症します。多くは感染したにもかかわらず感染症状が出てこない不顕性感染ですが、発症した場合はインフルエンザのような症状のものから脳炎を発症することもあり、脳炎を発症した場合は患者の約35%が死にいたる、致死率の高い感染症の一つです。
アメリカではフロリダ州、ジョージア州などで平均年間5例ほどの患者の報告がありますが、日本国内で発生はこれまでありません。
(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
人が感染した場合は、3~10日間の潜伏期ののち、発症します。多くは感染したにもかかわらず感染症状が出てこない不顕性感染ですが、発症した場合はインフルエンザのような症状のものから脳炎を発症することもあり、脳炎を発症した場合は患者の約35%が死にいたる、致死率の高い感染症の一つです。
アメリカではフロリダ州、ジョージア州などで平均年間5例ほどの患者の報告がありますが、日本国内で発生はこれまでありません。
(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)