中川健 医師 (なかがわけん)

東京歯科大学市川総合病院

千葉県市川市菅野5-11-13

  • 泌尿器科
  • 部長

泌尿器科 がん

専門

一般泌尿器科、泌尿器科腹腔鏡手術、前立腺がん、前立腺肥大症、副腎腫瘍、腎移植、透析

中川健

中川健医師は、腹腔鏡下手術が一般的にはほとんど知られていなかった1991年から積極的に取り入れ、患者の体への負担をいかに少なくするかをテーマに取り組んできた。腹腔鏡下手術の執刀数は1,000例を超え、国内では他に例を見ない。そこにあるのは一貫した現場主義であり、「同じ手術でも患者によって経過はまったく異なる」という考え方。つまり1,000の症例をこなしても、すべて違うものであるということ。こうした患者への対応の柔軟さが、国内トップの実績を生んでいる。

診療内容

前立腺肥大症に対しては経尿道的前立腺切除術が一般的だったが、前立腺の肥大が大きなケースでは手術時間が長くなり、それとともに血圧低下や出血の増加などの心配が大きくなることが懸念されていた。そこで中川医師がまず取り入れたのが、ホロミウムヤグレーザー前立腺核出術(HoLEP)で、現在は経尿道的バイポーラ前立腺核出術(TUEB)という新しい治療法に移行している。これらの方法では出血がほとんどないのがメリットで、前立腺は膀胱の中で細かく切り、吸引除去される。
この手術法により「大きな前立腺であっても合併症の発生を最小限に抑えられるだけでなく、従来は大きな前立腺の場合は2回の手術が必要なケースがありましたが、この方法であれば1度で済むのも特徴です」と言う。また、前立腺がんにおいては、全摘手術を行うことがあるが、中川医師の行う腹腔鏡下前立腺全摘術もまた、体への負担の少ないものである。切開するのではなく下腹部に5カ所の小さな穴を開けるだけなので、手術痕が小さいだけではなく、出血量が少ない、尿道カテーテルの留置期間が短いなど、従来の手術法に比べて相当なメリットが得られる。
「手術翌日から食事を摂ることができ、順調であれば術後5~6日で退院となります」と言うように、退院までの期間も短い。もちろん、腹腔鏡下での手術は誰にもでもできるものではない。まだ、泌尿器科医が取り組もうとしなかった時代から、腹腔鏡下手術の技術習得をはじめ、1つ1つ症例を重ねることで身につけた中川医師の努力の結果である。
その技術は前立腺だけではなく、副腎腫瘍や腎移植など、他の病気にも活かされており、最近では、あらゆる臓器の腹腔鏡手術が2cm程度の切開創ひとつだけで可能となってきている。

医師プロフィール

1988年3月 慶應義塾大学医学部 卒業
1988年3月 慶應義塾大学医学部泌尿器科入局
1996年9月 オックスフォード大学留学
2009年4月 慶應義塾大学病院泌尿器科准教授
2014年 東京歯科大学 市川総合病院 泌尿器科部長