舛森直哉 医師 (ますもりなおや)

札幌医科大学附属病院

北海道札幌市中央区南一条西16-291

  • 泌尿器科
  • 教授

泌尿器科 精神科

専門

泌尿器科腫瘍、前立腺肥大症、性同一性障害

舛森直哉

札幌医科大学附属病院・泌尿器科では、増加傾向にある前立腺疾患患者への専門的な対応をしている。そのチームを牽引しているのが前立腺肥大症、前立腺がん、泌尿器がんのスペシャリストである舛森直哉医師だ。副腎、腎、前立腺の手術に関しては1996年より腹腔鏡を用いた手術手技を取り入れており、その症例数も豊富。また現在の標準治療では治癒が見込めない泌尿器がんに対する、新しい治療の開発にも積極的に取り組んでいる。2003年には全国でも数少ない性同一性障害に対する包括的診断・治療が可能なGIDクリニックを立ち上げ、性別適合手術を行っている。

診療内容

前立腺肥大症は50歳以降の男性で罹患頻度が高くなる病気のひとつである。前立腺肥大症による下部尿路症状は生理的な加齢現象と重複していることもあり、あまり大きな病気だととらえられていない場合も多い。
「前立腺肥大症は進行性疾患なのですが、その概念がやっと定着してきたところです」と舛森医師は言う。放っておくと、肥大が進んでしまうのだが、そのあたりを軽く考えてしまう傾向にあった。「私たちの研究では、一般住民を15年間観察したところ、前立腺体積の有意な増大と下部尿路症状の進行的な増悪(悪化すること)が見られるという結果が出ました。このような傾向は前立腺肥大症患者ではさらに顕著であることが示されています。ですから大きな前立腺を有する人では、その進行を抑えて患者のQOLを長期にわたり良好に保つような治療をしていかなければなりません」
それには手術など侵襲的な治療へ移行せざるを得なくなる前に5α還元酵素阻害薬の投与などで肥大の進行を抑えることが大切だという。また、舛森医師は市民講座などにも積極的に登壇し、腎がん、膀胱がん、前立腺がんなど、近年増えつつある泌尿器がんについてわかりやすく語るなどして、泌尿器系疾患の認知と予防に貢献している。
患者のQOLを常に最優先するのは泌尿器科手術に関しても同じで、体への負担が少ない腹腔鏡下での手術を選択できる場合は、こちらを選ぶ。傷が小さく合併症のリスクも少ないこの手術法を舛森医師は早くから取り入れてきた。副腎や腎の全摘手術はもとより、腹腔鏡下腎部分切除術、前立腺摘除術も積極的に施行している。最近では、膀胱摘除術も腹腔鏡下で行っており、今後はさらに増えて行くであろう。
2003年には全国でも数少ない性同一性障害に対する包括的診断・治療が可能なGIDクリニックを札幌医大で立ち上げた。以来、Male-to-female、Female-to-maleの症例に対して性別適合手術を行っている。

医師プロフィール

1988年 札幌医科大学医学部 卒業
1994年 札幌医科大学医学部泌尿器科 助手
1998年 Dept. of Urologic Surgery, Vanderbilt University, Nashville, TN, Research Fellow
2001年 札幌医科大学医学部泌尿器科 講師
2002年 Dept. of Urology, Helsinki University, Finland, exchanging visitor (1ヶ月間)
2006年 札幌医科大学医学部泌尿器科 助教授
2007年 札幌医科大学医学部泌尿器科 准教授
2013年 札幌医科大学医学部泌尿器科 教授