吉原潔 医師 (よしはらきよし)

アレックス脊椎クリニック

東京都 世田谷区等々力4-13-1

  • 院長

整形外科 外科

専門

脊椎外科、脊椎内視鏡手術、スポーツ整形外科、腰痛、トレーニング

吉原潔

椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症の脊椎内視鏡手術のスペシャリストで日本整形外科学会と日本内視鏡外科学会の脊椎内視鏡下手術技術認定医。しかも腰椎だけでなく頸椎まで内視鏡で手術が出来る医師は全国でも数名に限られる。その技術を活かして日本スポーツ協会公認スポーツドクターとして、多くのスポーツ選手の診察にも当たっている。低侵襲の内視鏡手術にこだわり、スクリューで固定する手術は行っていない。各方面からの講演依頼も後を絶たないなか、後進医師への指導も積極的に行っている。

診療内容

吉原医師は、まだ全国でも数少ない日本整形外科学会脊椎内視鏡下手術技術認定医のひとり。整形外科医は2万人以上いるが、この技術認定医の資格を持つ医師は、わずか200名程しかいない。しかも吉原医師はMEDとPED両方の資格の認定を受けている非常に珍しい存在。さらに内視鏡を用いて頸椎や腰椎の脊柱管狭窄症の手術が出来る医師となると世界でもほんの一握りだ。日本内視鏡外科学会の技術認定医資格も有し、国際学会でもPED手術に関しての技術的な講演を行い高い評価を得ている。

手術が得意とはいえ、すべての腰痛患者さんに対していきなり手術をするわけではない。よっぽどひどい症状で麻痺があるというのでなければ、まずは保存療法で様子を見るのが原則だ。痛みが強い場合には「神経ブロック療法」を行うこともある。効果は一時的のこともあるが、ときには1回で完全に痛みが取れてしまう患者もいるそうだ。特にご紹介したいのが「吉原医師のオリジナル神経根ブロック」である。通常の神経根ブロックは、針を神経根に当てて痛みを再現させ診断をつける方法で、強い痛みを伴う。しかし吉原医師のオリジナル神経根ブロックは、極力神経根に針を当てないような方法で挿入しているので通常は鋭い痛みがない。「施行時の痛みが少ないばかりか、神経根障害がある場所に薬液を直に届けられます。そのため、多くの患者さんから“今まで効かなかったブロックが、今回は初めて効いた”と言われるのです。これはPED手術の手技を応用して私が独自に編み出した方法で、すでに学会でも報告してきましたが、おそらく他の施設では実施されていないでしょう」と、吉原医師は自信をのぞかせる。

実は保存療法でも吉原医師の評判はかなり高い。そして全ての治療の基本は「運動療法」だという。腰痛が出現して、しばらくの間であれば安静をとるのは異論のないところだ。しかし数日したら、腰痛があっても腰をかばいながら痛みを感じない範囲で動く生活を心がけることが大切。腰痛が完全になくなるまで安静を保つとかえって回復が遅くなるそうだ。そして痛みを感じない範囲を次第に拡大していくことが大切。だから巷で言われている腰痛患者に対する禁止令、「重いものを持ってはいけない」「捻ってはいけない」「反らしてはいけない」などは非合理的でかえって治癒を遅らせていると吉原医師は言い切る。すべての動作が当たり前に出来るのが健康体、そんな体を徐々に作っていくのがリハビリだという。腰痛が取れてから「さあ、どうぞ」という流れはありえないそうだ。しかし体を徐々に作っていくというところが大切で、いきなり普通にやったら痛みが悪化するのは当然だ。その兼ね合いは本人にしかわからないので、あくまでも「徐々に無理なく」が大事だという。

多くの患者さんは手術を受けることが治療のゴールになっていると吉原医師は警鐘を鳴らす。痛みによって落ちた筋力を取り戻すためには、手術後にリハビリを頑張らなければいけないという。そうしないと手術で大きな腰痛はとれても、やがて小さな腰痛がまた襲ってくる。したがって手術前からでも、もしくは手術の有無にかかわらず、痛みで落ちた筋力を取り戻すためには運動療法が必要ということだ。

その運動療法はスポーツドクターならではの体を張った実演付き。腹筋と背筋をつけなさいと既製品のパンフレットを渡すような無責任なことは絶対にしない。たとえ診察時間が長くなっても適切な運動療法を指導することで、非常に多くの患者さんが短期間で良くなったと言う。「病気を治したいと思うなら、リハビリとして自分で体を動かして闘う(闘病)ことが必要。引っ張ってもらう、温めてもらう、揉んでもらう、電気を当ててもらうといった受け身の方法は“一時的な癒し”に過ぎず治療ではありません」と吉原医師は熱く語る。

保存的治療を十分に行っても症状が軽快しない場合、下肢の筋力低下や膀胱直腸障害が生じるなど重大な神経麻痺が起こっている場合には手術療法を検討する。椎間板ヘルニア手術の場合、ラブ法という従来の手術では5~10cmの切開で約2週間の入院を要した。それを専門医が内視鏡下に行うことで圧倒的に体に優しい手術が出来るという。MED法では2cm弱の切開で入院期間は4~7日程度、PED法が適応になれば1cm弱の切開で入院期間は1~2日程度と圧倒的に短縮され、術後の痛みも少ない。

現在、椎間板ヘルニアを同様の脊椎内視鏡で手術できる医師は非常に少ない。そのうえ、高齢者に多発する腰部脊柱管狭窄症を脊椎内視鏡で手術できる医師となると、さらに少なくなる。最近では1椎間であればPED法と同じ8mmの内視鏡で腰部脊柱管狭窄症までもが手術出来るようになった(PEL法)ので、病態によってMEL法と使い分けているそうだ。このPEL法が出来るのは日本では吉原医師の他には数人しかいないというので驚きだ。吉原医師は、腰椎のみならず頸椎や胸椎のケースでも内視鏡手術を積極的に行っていると言う。

「自分が患者さんの立場だったらどう治療されたいか」が、診療時の吉原医師のテーマだ。だからこそ、手術の技術習得にも余念がない。「患者さんが現在どういう状態で、今後どうしたらいいかを丁寧に説明し、ともに解決していけるような関係づくりを心がけています」技術だけでなく、患者さんとの関係づくりが不可欠と語る吉原医師が多くの患者から支持されるのは、当然なのである。

医師プロフィール

1990年 日本医科大学 卒業
1990年 日本医科大学整形外科入局
2004年 帝京大学溝口病院整形外科講師
2008年 三軒茶屋第一病院整形外科部長
2016年 明大前整形外科クリニック副院長
2017年 アレックス脊椎クリニック院長 (現在に至る)

その他スポーツに関する役職として、志賀高原焼額山スキー場診療所ドクター、ヴェルディー川崎グランドドクター、スノーボードFISワールドカップ医事主任などを歴任。ベストドクターズ(Best Doctors in Japan)2014-2015認定。

「腰痛(腰椎椎間板ヘルニア)」を専門とする医師