吉田宗人 医師 (よしだむねひと)

角谷整形外科病院

和歌山県和歌山市吉田337

  • 整形外科

整形外科 外科 リハビリテーション科

専門

脊柱・脊髄外科、特に脊柱内視鏡手術

吉田宗人

1984年、大谷清博士らと頚椎後方支持組織温存脊柱管拡大術を考案。1998年には米国より脊椎後方内視鏡手術法を導入し、国内他施設に先がけて臨床応用。その後も脊椎・脊髄外科における低侵襲手術の先駆者のひとりとして、髄核摘出術に限定されていた脊椎後方内視鏡手術を腰部脊柱管狭窄症や頚椎症に応用するとともに、脊椎内視鏡手術の技術認定制度の設置や専門医教育システムの導入に尽力する。特に脊椎の内視鏡手術については国内トップクラスの手術実績を有し、県内外から多くの患者が訪れる。

診療内容

椎間板ヘルニア(頚椎~腰椎)、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎分離症、脊柱靭帯骨症などの比較的日常診療でよく見かける疾患に加え、脊髄モニタリングを併用しながら側弯症などの脊柱変形や脊椎腫瘍・脊髄腫瘍なども数多く治療している吉田医師。
手術が必要と考えられる場合には「患者や家族と十分に話し合います。双方が納得のうえで治療方針を決めて、最先端の水準を提供できるよう努力し、医療現場に還元させることが大学病院の役割としても重要」という。
1998年には全国に先駆けて、手術侵襲の少ない脊椎内視鏡視下手術(MED法)を導入。現在までに腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、神経が圧迫されて症状が出る疾患に対して年間180例を超える手術を行い、大きな成果を収める吉田医師。
「皮膚切開が小さい」「すぐ歩ける」「すぐ退院できる」などの理由から、これまで脊椎手術に二の足を踏んでいた患者でも手術を希望するケースが増えているそうだ。
MED法とは腰椎の周囲の筋肉に16mmの管を入れ、筋肉をはがすことなく神経を確認してヘルニアを摘出する方法。術後の疼痛がほとんどなく、麻酔から覚めた数時間後にはコルセットをつけて歩行でき、術後5日目には退院できるのが特長だ。
吉田医師は1998年に腰椎椎間板ヘルニアに対して後方進入脊椎内視鏡を導入して以来、腰部脊柱管狭窄症など徐々にMED法適応を拡大してきた。最近では、頚椎神経根症や脊髄症に対しても内視鏡による治療を行い、良好な成績を報告しているという。
MED法に導入によるメリットは数多い。1)従来法では脊柱固定術を必要とした症例でも固定が不要となる症例が数多くなる、2)低侵襲で治療期間が短い、3)骨移植を行なわずに済む、あるいは高価な内固定材料を使用しないで済むなど、医療費削減にも貢献する、などがその主なものだ。「ただし、内視鏡手術にも欠点がある」と吉田医師は続ける。
まず、内視鏡手術は術者に高度な技術を要求するため、習熟にはかなりの経験が必要となること。次に、手術の際に軟部組織を展開しないために視野が限られる結果、腰部脊柱管狭窄症などの疾患で変形が強い場合には、術者の解剖学的な位置の感覚が狂いを生じ、オリエンテーションがつかなくなってしまうことがある、などだ。
「こうした問題を解決するため、私たちは最新のナビゲーションシステムを使用。いっそう安全な処置を心掛けて治療に取り組んでいます」(吉田医師)

医師プロフィール

1978年3月 和歌山県立医科大学医学部 卒業
1980年4月 和歌山県立医科大学整形外科臨床研究医
1981年4月 和歌山県立医科大学整形外科助手
1982年4月 市立堺病院整形外科
1984年4月 国立村山病院整形外科国内留学
1987年1月 和歌山県立医科大学整形外科助手
1989年1月 社会保険紀南綜合病院整形外科医長
1990年4月 社会保険紀南綜合病院整形外科部長
1991年4月 和歌山県立医科大学整形外科助手
1995年6月 和歌山県立医科大学整形外科講師
1997年4月 米国ベイラー医大脊柱外科留学(visiting professor)
2000年4月 和歌山県立医科大学リハビリテーション科助教授
2003年4月 和歌山県立医科大学整形外科教授
2006年4月 公立大学法人和歌山県立医科大学医学部運営協議会委員地域・国際貢献推進本部長
2017年3月 和歌山県立医科大学附属病院 定年退職
2017年4月 医療法人スミヤ 角谷整形外科病院

「腰痛(腰椎椎間板ヘルニア)」を専門とする医師