腹部の外傷

 腹部の外傷では、外力による腹部臓器の損傷が重要です。腹部の外傷は、肝臓、脾(ひ)臓、腎臓、膵臓などの実質臓器の損傷と、胃、十二指腸、小腸、大腸などの管腔(かんくう)臓器の損傷に分けられます。
 実質臓器の損傷では、血流が豊富なため、大量出血によるショックが起こります。管腔臓器の損傷では、消化液や糞便により腹腔(ふくくう)内が汚染され、急性腹膜炎が起こります。
 腹部の外傷では、鈍的外傷が大半で、交通事故が多くなっています。臓器としては、肝臓や脾臓の損傷が多いです。自動車のハンドルが腹部に激しく当たった場合は膵臓が傷つくことがあります。ハンドル外傷とも呼ばれています。