げっぷ 家庭の医学

 げっぷは、胃内から口腔へガスが排出される現象です。このガスの大半は、飲食物や唾液とともに飲み込んだ空気です。したがって、げっぷは食後に多く、飲み込んだ空気が多いほど、げっぷは多くなり、空気嚥下症ともいいます。
 早食いの人、ガムをよくかむ人やたばこをよくすう人に多く、口をあけて寝る習慣の人にもみられます。このような生活習慣や食習慣を改めることが必要です。精神的な緊張や興奮でも起こります。口腔の異常や食道・胃・十二指腸の病気でも起こることがあり、長引くようなら医師に診てもらいます。

(執筆・監修:国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 名誉院長 大西 真)