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飲酒や肥満、糖尿病がリスクに ~自覚症状時には手遅れのケースも―肝がん~
肝臓は「沈黙の臓器」といわれる。「肝臓の調子がおかしいのかな」と感じるような自覚症状が出た時には手遅れで、慢性肝炎だったり、そこか…
背景に命に関わる病気も ~「複視」は必ず受診を(北里大学北里研究所病院 飯ケ谷美峰部長)~
物が二重に見える「複視」は、両眼の視線が一致しないために表れる症状だ。目に病気があると思いがちだが、他の部位に病気が隠れているケー…
スマホで過敏性腸症候群改善 ~自己管理プログラム開発(早稲田大学 田山淳教授)~
腹痛、下痢、便秘などの症状が長期間続く過敏性腸症候群(IBS)。その発症、悪化にはストレス、食事、運動などが関係するため、適切な自…
輸血用を上回る薬剤用 ~知られていない献血血液の役割~
献血で得られた血液は、主に事故による大量出血や手術の時に輸血用として使われる輸血用血液製剤になるイメージが強い。しかし、献血血液の…
食後数時間で症状 ~食物たんぱく誘発性胃腸炎、成人も(草加市立病院 渡辺翔副部長)~
特定の食物を摂取して数時間後に腹痛や下痢などの症状が表れる、食物たんぱく誘発性胃腸炎。小児の病気だと思われていたが、近年、成人も罹…
握った力、弱めにくく ~筋強直性ジストロフィー(山口大学医学部付属病院 中森雅之教授)~
遺伝子変異が原因で筋肉が痩せて筋力が弱まる筋ジストロフィー。幾つかのタイプがあるが、最も多いのは「筋強直(きんきょうちょく)性ジス…
安易な手術に待った ~肛門皮垂(寺田病院 寺田俊明院長)~
いぼ痔(じ、痔核)や切れ痔(裂肛)などの名残として、腫れが引いた後に皮膚の余剰部分がたるんでしわになる「肛門皮垂(ひすい)」。スキ…
聴覚の衰えに注意 ~補聴器、食習慣改善で認知症予防(日本食育協会 本多京子元理事)~
普段見ているテレビの音量を上げるようになったら、それは耳の衰えの始まりとされる。聴覚の低下は認知症やうつ状態の引き金にもなるが、補…
相談しにくい「トイレの話」 ~下痢や腹痛で就労に影響―炎症性腸疾患~
炎症性腸疾患(IBD)は小腸や大腸などの消化管に炎症が起きる病気の総称だ。原因が分からない「非特異性炎症性腸疾患」で、クローン病や…
強い眠気、生活に支障 ~特発性過眠症(長崎大学病院 近藤英明医師)~
夜、十分に眠ったはずなのに日中に強い眠気に襲われ眠ってしまい、学業や社会生活に支障を来す。そのような状態が3カ月以上続く病気が「特…
患部の固定が重要 ~慢性足関節不安定症(埼玉県立大学 村田健児准教授)~
足首の捻挫を起こし、その後に再発しやすくなった状態を慢性足関節不安定症という。埼玉県立大学(埼玉県越谷市)保健医療福祉学部理学療法…
無意識に奇声や首振り ~トゥレット症(東京大学医学部付属病院 金生由紀子部長)~
トゥレット症は、奇声を発する、首を振るといった行為を無意識に繰り返す病気だ。日常生活に支障が及ぶことや周囲から奇異の目で見られるこ…
腸内細菌が動脈硬化と関連 ~冠動脈疾患発症前から菌の割合が変化(滋賀医科大学 岡見雪子特任助教)~
腸内細菌は、健康に良い働きをすることもあれば、さまざまな病気の発症に関わることもある。心臓周囲の動脈(冠動脈)の硬化によって起こる…
透析患者の災害への備え ~施設への移動手段確認(日本透析医会 山川智之副会長)~
近年、日本各地で地震や台風、豪雨などの大規模災害が頻発し、災害時の医療体制の維持や備えが課題となっている。特に大量の水道水と電気を…
ぜんそく児の旅行 ~準備が肝心(群馬大学大学院 滝沢琢己教授)~
行楽シーズンを前に、家族旅行を計画する家庭も少なくないだろう。旅は子どもがさまざまな経験をする機会だが、ぜんそくのある子どもにとっ…
体重増を運動で「帳消し」 ~ホリデー・ウエイト・ゲイン(医薬基盤・健康・栄養研究所 山田陽介室長)~
休日の飲食の増加で体重が増えることを「ホリデー・ウエイト・ゲイン」と言う。週末のわずかな体重増加も、長年積み重なれば大幅に太ること…
「太っている方が死亡リスク低い」 ~フレイルの高齢者(早稲田大学 渡辺大輝助教)~
高齢者は一般的に中年の人に比べ、体格指数(BMI)が大きい人の方が死亡リスクは低いと考えられている。心身の能力が低下したフレイルの…
早期発見が重要な弱視 ~眼鏡常用で改善(筑波大学付属病院 森田由香病院助教)~
子どもの目の機能は3歳ごろまでに急速に発達し、6~8歳で完了する。この時期に視力の発達を妨げる何らかの要因があると、その後は眼鏡や…
逆流性食道炎 ~症状の変化伝える(虎の門病院 落合頼業医師)~
胃酸が逆流し、食道の粘膜が炎症を起こす逆流性食道炎では、胸焼けや酸っぱい物が込み上げるなどの症状が表れる。症状の強さは生活の変化に…
本当に必要ながん検診とは ~利益と不利益(国立がん研究センターがん対策研究所 中山富雄部長)~
がん検診は早期の段階でがんを発見し、治療によってがん死亡率を減少させることを目的とする。一方、検診を受ける利益より不利益が上回る場…
医師と患者の意思疎通カギ ~アトピー性皮膚炎、治療満足度上げる~
アトピー性皮膚炎はまれな病気ではない。強いかゆみを伴う発疹が現れ、かゆくて夜も眠れないなど生活の質(QOL)に深刻な影響を及ぼす。新…
皮膚に赤み、筋肉に痛み ~肺炎合併も―皮膚筋炎(福岡赤十字病院 井上靖部長)~
昨年12月に亡くなった歌手の八代亜紀さんは皮膚筋炎に罹患(りかん)していた。筋肉の炎症によって痛みや筋力の低下が生じる病気で、八代…
つわりの予防と対処法 ~我慢せず相談を(宮の沢スマイルレディースクリニック 馬場敦志院長)~
吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、眠気など、多くの妊婦が経験するつわり。妊娠5週頃から始まり、10~12週頃に落ち着いてその後徐々…
鼻血の原因はさまざま ~危険なケースも(兵庫医科大学病院 都築建三主任教授)~
鼻血は一度に大量に出たり、繰り返したりする場合は注意が必要だ。「命に関わる病気が隠れている可能性もあります」と兵庫医科大学病院(兵…
上手に水分補給 生活習慣とセットに(帝京大学医学部付属病院高度救命救急センター 三宅康史教授)
脱水が特に懸念される夏場だけでなく、水分補給は季節を問わず習慣付けておくことが大切だ。水分を上手に取るこつを、帝京大学医学部付属病…