渡邊衡一郎 医師 (わたなべこういちろう)

杏林大学医学部付属病院

東京都三鷹市新川6-20-2

  • 精神神経科
  • 教授

精神科 神経科

専門

臨床精神医学全般、気分障害や統合失調症の薬物療法、難治性うつ

渡邊衡一郎

うつ病や双極性障害など、気分障害全般を専門とする。特に難治性うつの診断には定評があり、精密な検査と正確な診断を求めて全国から患者が訪れる。診療で一番重視しているのは、患者とのコミュニケーション。当事者のバックグラウンド、行動、人格など多角的視点で観察し、総合的に診断を行う。また治療の際に、患者にいくつかの選択肢を与えて話し合いのうえで決定する「シェアードディシジョンメイキング(SDM)」という手法をとっている。薬の効果や副作用については時間をかけて説明し、患者が納得した上で治療を開始する。治療の上での疑問や悩みにも丁寧に対応する。うつ病ガイドラインの編集にも携わり、うつ病治療の標準化に力を入れる。2016年から日本うつ病学会理事に就任。

診療内容

杏林大学医学部付属病院の精神神経科では、主に気分障害 (うつ病,躁うつ病),統合失調症,神経症性障害 (パニック障害,強迫性障害,恐怖症,転換性障害など),睡眠障害 (睡眠時無呼吸症候群,過眠症,睡眠覚醒リズム障害,ムズムズ脚症候群など),てんかん,認知症,摂食障害 (神経性無食欲症,神経性大食症),職場や学校のメンタルヘルスなどこころの病を治療の対象としている。
なんとなくやる気がでない、ミスが多く集中できない、イライラして怒りっぽい、気分が沈み常に憂うつである、人混みや満員電車が苦手で息苦しくなる、人前に出ると過度に緊張する、人前での発表の時など頭が真っ白になる、もの忘れがひどい、よく眠れない、夜十分に寝ているはずだが日中も眠くなる、カギのかけ忘れや窓の閉め忘れなどが気になり何度も確認しないと不安になる、体調がすぐれず検査をしても異常がない、太るのが気になり食事ができない、一度食べ始めると吐くまで食べ続けるなど、思い当たる症状があったら無理をせずに受診しよう。我慢することで悪化しうつ病を発症すると治りづらくなる。各種疾患と症状に対し、薬物療法を中心とした総合的な治療を行っている。
薬物は単剤で少量から始め、最初の2カ月ぐらいは効果をみる。その後、効果がなければ、増やすか変えるなどして、トータル1年弱で治療を終わらせるよう、治療計画を立てている。「抗うつ薬は、睡眠薬や精神安定剤と異なり依存性はなく、薬を始めた初期段階に副作用が現れることが多いが適切な対応をすれば抑えられます。副作用が心配だからと自己判断で薬を中断しないことです」渡邊医師は再発する可能性を指摘している。
難治性うつのための1週間の検査入院(心理テスト、インタビュー等)では、約2週間で8~9枚のレポートを作成し、その結果を元に治療法を患者に提案する。患者はそのレポートをセカンドオピニオンとして利用する者も多いと言う。診断後は、地元のかかりつけ医に戻り、治療を継続してもらう。

医師プロフィール

1988年3月 慶應義塾大学医学部卒業
1989年5月 国家公務員共済組合連合会立川病院神経科
1991年5月 医療法人財団厚生協会大泉病院
1997年4月 慶應義塾大学医学部精神神経科学教室助手
2006年4月 慶應義塾大学病院医学部専任講師(精神神経科学教室)
2012年4月 杏林大学医学部准教授(精神神経科学教室)
2014年4月 杏林大学医学部教授(精神神経科学教室)

「うつ病」を専門とする医師