非結核性抗酸菌症〔ひけっかくせいこうさんきんしょう〕

 非結核性抗酸菌は水や土に広く生息する菌で、なんらかのきっかけで免疫力の低下した肺に感染し病巣をつくります。多数の菌種があり、この病気の原因となるのはマイコバクテリウム・アビウム複合体(MAC)かマイコバクテリウム・カンサシイが主です。

[症状][診断]
 慢性的なせき、膿(のう)状のたんが主症状で、時に血たん、発熱などもみられます。無症状で健診で見つかる人もいます。胸部単純X線検査やCT(コンピュータ断層撮影)検査で、気道に沿って散布性の粒状影や分枝状陰影、小結節影、空洞影、気管支拡張像、などがみられます。喀(かく)たんの培養検査で同一の抗酸菌が2回以上検出されれば原因菌とみなされます。

[治療]
 MACによる抗酸菌症は進行の早い場合と何年も変化をしない場合があります。病原菌を殺す治療薬はなく、進行を阻止する目的で抗結核薬とクラリスロマイシンなどを使用します。MACに対してはクラリスロマイシン、リファンピシン、エタンブトールの3剤併用療法が基本です。病変が肺の一部に限られている場合には外科的に切除します。
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