無菌性髄膜炎〔むきんせいずいまくえん〕
無菌性髄膜炎はエコーウイルス、エンテロウイルス71、コクサッキーウイルス、ポリオウイルス、その他のウイルスによる髄膜炎が主で、原因不明の場合もあります。
症状は発熱、頭痛、嘔吐(おうと)、項部硬直(くびすじがかたくなること)など細菌性の髄膜炎と類似していますが、一般に軽症で、自然治癒することが多く、予後(病気の経過についての見通し)は良好です。
髄液検査で単核球優位の細胞数の増加、たんぱくの軽度の増加、糖正常などが細菌性髄膜炎との鑑別点になります。髄液は一見透明で、細菌性髄膜炎のときのように濁っておらず、また培養しても細菌が生えてこないので、無菌性と呼ばれますが、ウイルスがいます。感染経路は、飛沫(ひまつ)感染と接触(経口)感染です。
幼児や学童期に多く、園内、学校内で流行することもあります。治療は対症療法です。
(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
症状は発熱、頭痛、嘔吐(おうと)、項部硬直(くびすじがかたくなること)など細菌性の髄膜炎と類似していますが、一般に軽症で、自然治癒することが多く、予後(病気の経過についての見通し)は良好です。
髄液検査で単核球優位の細胞数の増加、たんぱくの軽度の増加、糖正常などが細菌性髄膜炎との鑑別点になります。髄液は一見透明で、細菌性髄膜炎のときのように濁っておらず、また培養しても細菌が生えてこないので、無菌性と呼ばれますが、ウイルスがいます。感染経路は、飛沫(ひまつ)感染と接触(経口)感染です。
幼児や学童期に多く、園内、学校内で流行することもあります。治療は対症療法です。
(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)