伝染性紅斑(りんご病)〔でんせんせいこうはん(りんごびょう)〕 家庭の医学

 パルボウイルスB19感染による紅斑を主症状とする発疹(ほっしん)性疾患です。
 潜伏期は4~15日。顔面、特に頬部(きょうぶ:ほお)に境界が明瞭な紅斑が突然出現し、続いて四肢に対称性にレースのような紅斑が出現します。発疹のほかに発熱、関節痛などをみとめる場合もあります。
 通常は、予後(病気の経過についての見通し)は良好ですが、溶血性貧血の患者では、重症の溶血発作を起こして貧血が急速に進行することがあります。また妊婦の場合には、胎児水腫や流産を起こすことがあるので注意が必要です。

【参照】子どもの病気:伝染性紅斑

(執筆・監修:熊本大学大学院生命科学研究部 客員教授/東京医科大学微生物学分野 兼任教授 岩田 敏)
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