侵襲性インフルエンザ菌感染症〔しんしゅうせいいんふるえんざきんかんせんしょう〕

 侵襲性細菌感染症とは、通常無菌の部位(血管内、髄腔〈くう〉内、関節腔内など)に細菌が侵入することによってひき起こされる感染症のことをいいます。
 侵襲性インフルエンザ菌感染症は、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)による感染症のうち、血液または髄液などの無菌部位からこの菌が検出された感染症のことです。インフルエンザ菌は上気道の常在菌で、しばしば肺炎や中耳炎の原因となりますが、時に血液や髄液中に侵入して、菌血(きんけつ)症・敗血症や髄膜炎を起こすことがあります。
 このうち小児で侵襲性インフルエンザ菌感染症起こすインフルエンザ菌b型(Haemophilus influenza type b:Hib:ヒブ)に対しては、国内でも2013年からヒブワクチンの定期接種が実施されており、現在はヒブによる侵襲性感染症はほとんどみられなくなっています。
 治療にはセファロスポリン系、ペニシリン系、カルバペネム系などの抗菌薬が有効です。
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