片山泰朗 医師 (かたやまやすお)

総合東京病院

東京都中野区江古田3-15-2

  • 神経内科 脳卒中センター
  • センター長

神経内科 内科

専門

脳血管障害の診断・治療、認知症、頭痛、パーキンソン病など神経疾患全般

片山泰朗

神経内科を専門とするが、なかでも脳卒中の慢性期の管理を主としておこなっている。日本医科大学を卒業後、1986年には「脳虚血の病態の研究」のためリサーチフェローとして米国ペンシルバニア大学脳外科教室へ留学。現在は日本脳卒中学会名誉会員・専門医として、我が国の脳卒中治療の発展に貢献している。2014年からは総合東京病院にて、慢性期脳卒中患者のマネジメント、認知症、パーキンソン病およびその類縁疾患および頭痛など神経疾患全般の診療を行っている。

診療内容

神経救急では、脳外科医、神経内科医、脳卒中専門医が中心に脳卒中急性期の対応を行っており、早期の血栓溶解薬(t-PA)の投与が行われている。また、脳血管内治療が必要な場合には血管内治療専門医がただちに治療を行っている。当病院では、多列検出型(64列)CT装置、MRI装置(1.5T,3T)、SPECT装置、PET/CT装置及び血管撮影装置が設置され、高度先進医療を行っている。

◆脳卒中の再発予防
脳卒中は高血圧が最大の危険因子と言われ、高血圧を治療することで脳卒中の発症リスクは低下される。また、糖尿病は脳卒中の発症が2~4倍増、その他、脂質異常症、心房細動、喫煙なども危険因子としてあげられる。最近では、睡眠時無呼吸症候群やメタボリックシンドローム、慢性腎臓病も発症リスクが高いことが分かってきた。再発予防には、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった三大生活習慣病の治療が重要である。
高血圧では、減塩、肥満の改善、降圧薬の服用など。糖尿病では、食事療法、運動療法、薬物療法など。脂質異常症では、食事療法、高脂血症治療薬の服用など。病気の治療を行い危険因子や疾病のコントロールをすることで脳卒中が予防できる。また、非弁膜症性心房細動に対して近年ではワーファリンに替えて出血性合併症の少ない直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)を使用している。

◆認知症の診断・治療
認知症とは、生後にいったん正常に発達した種々の精神機能が、慢性的に減退・消失することで日常生活・社会生活を営めない状態をいう。高齢化の進展とともに、認知症患者数も増加しており、65歳以上の高齢者の認知症有病率は15%、約462万人となっており、7人に1人が認知症有病者と言える。認知症が疑われたら血液・尿検査、神経学的診療を行ない、また認知機能検査として長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やミニメンタルステイトイグザミネーション(MMSE)といった検査を実施する。また、認知症の鑑別のため頭部MRI・Aや脳血流の評価をするためSPECTを実施する。
治療としては認知機能障害に対して症状の改善や進行遅延の目的でコリンエステラーゼ阻害剤、NMDA受容体拮抗薬を服用する。また、行動・心理症状(BPSD)に対しては症状の緩和を目指して非定型抗精神病薬等の服用を行う。

◆パーキンソン病の診断・治療
パーキンソン病の患者数は全国に16万以上と推定され、神経の病気では 大変多い疾患である。多くは手足がふるえたり(振戦)、筋肉の動きがこわばったり(固縮)、動きがにぶくなたり(無動)、また押された時や歩行時に倒れやすい(姿勢反応障害)といった症状がみられる。はじめはこれらの症状が身体の片側に出現するのが特徴といえる。
診断は臨床症状の他、CT・MRI等の画像やMIBG心筋シンチグラフィーや ドーパミントランスポーター(DAT)SPECTで行なう。当院ではこれらの検査を迅速に行うことができる。
治療として、L-ドパ、ドパミンアゴニスト、MAO-B阻害薬、COMT阻害薬、ゾニサミドを使用する。

医師プロフィール

1974年8月 日本医科大学 卒業
1975年1月 日本医科大学第二内科入局
1982年1月 日本医科大学大学院医学研究科(臨床系内科学専攻)卒業
1986年9月 米国ペンシルバニア大学脳外科教室留学
1994年2月 日本医科大学神経内科部長
1998年4月 日本医科大学第二内科教授
2006年4月 日本医科大学内科(神経・腎臓・膠原病リウマチ部門)教授
2014年4月 日本医科大学名誉教授
2014年5月 総合東京病院 神経内科・脳卒中センター センター長

「脳卒中」を専門とする医師

横浜市立大学医学部医学科同窓会 倶進会