林明人 医師 (はやしあきと)

順天堂大学医学部附属浦安病院

千葉県浦安市富岡2-1-1

  • リハビリテーション科
  • 科長、教授

リハビリテーション科

専門

片側顔面痙攣、眼瞼痙攣、痙性斜頸、痙縮、ボツリヌス治療、パーキンソン病、リハビリテーション医学、不随意運動、ジストニア、神経内科学、臨床神経生理学、音楽療法

林明人

林明人医師は、2008年に11月に誕生した順天堂大学医学部附属浦安病院リハビリテーション科において科長としてチームをまとめている。神経内科とリハビリテーション医学の専門医であり、脳血管障害などの神経疾患の診療を扱うほか、特別外来では脳卒中にともなう痙縮やジストニア(痙性斜頸、眼瞼痙攣)、顔面痙攣などに対するボツリヌス治療、パーキンソン病や不随運動をはじめとする神経疾患の診療をおこなっている。また音楽療法を用いたパーキンソン病のリハビリテーションにも積極的に取り組んでいる。

診療内容

「リハビリ」という言葉はよく聞くようになったが、では実際にリハビリテーション科ではどのようなことをやっているのだろうか。その道のプロである林医師にうかがった。
「リハビリテーション科では、さまざまな病気がある方の残された機能を維持し、生活の質を高めたり、病気やけがで障害を負った方の社会復帰・住宅生活をお手伝いします。そのためには、原因となった病気やけがに対する医学的な管理が必須です。そこで、それらをお手伝いするために、リハビリテーション専門医や専任医師による診療活動を医師だけでなく、リハビリの運動療法士・作業療法士・言語聴覚士などとチームを組み、取り組んでいます」
同科の診療は、基本的には入院患者に対しておこなわれるが、同院ではサポートの輪を広げるために、門戸を広げて特別外来を開設している。
「特別外来ではボツリヌス治療、パーキンソン病、ジストニア(痙性斜頸、眼瞼痙攣)、顔面痙攣、不随意運動の患者さんを対象に診療しています」
林医師は日本神経学会のパーキンソン病治療ガイドライン作成委員・学術委員などを務めるほか、日本運動障害研究会の事務局長を務め、機関誌「運動障害」の編集長も兼ねる。さらに日本音楽医療研究会の世話人をしており、音楽療法の専門家で「パーキンソン病に効く音楽療法CDブック」(マキノ出版)などの著書もある。
もうひとつ、林医師の専門性が発揮されるのがボツリヌス治療である。日本神経治療学会のベル麻痺、顔面けいれんの治療指針作成委員も務めており、全国の医師に対するボツリヌス治療の講習をする立場でもある。対象疾患としては片側顔面痙攣、眼瞼痙攣、痙性斜頸、痙縮、脳性まひの痙直などがあり、この治療法は大きな効果を上げている。
「たとえば片側顔面痙攣の治療では、痙攣している顔の筋肉にA型ボツリヌス毒素製剤を注射します。その効果により、収縮している筋肉がほぐれます。個人差もあるのですが、効果はだいたい数ヶ月間持続します。数ヵ月ごとに再投与しなければならないというわずらわしさはありますが、治療自体はほんの数分で終了するため、とても取り入れやすい治療法だと言えるでしょう」(林医師)
林医師によれば、片側顔面痙攣におけるボツリヌス療法には、健康保険が適用されるという。それに加え、従来のものよりも小容量で低価格の薬剤も承認されたため、患者の負担が軽減され、治療の選択肢としてより選びやすくなった。
しかしながらボツリヌス治療は安全に治療をおこなうための処置として、所定の研修を受講した専門医以外は施術することができない。施術が可能かどうかは医療機関に問い合せてみるか、主治医に相談するとよい。

医師プロフィール

1981年3月 順天堂大学医学部卒業後、同大学医学部脳神経内科入局
1989年9月 米国ウイスコンシン州立大学神経内科准教授、米国ワイズマンリサーチセンター客員研究員
1992年4月 筑波大学医学部臨床医学系神経内科講師
2002年4月 順天堂大学脳神経内科講師
2005年8月 順天堂大学大学院リハビリテーション医学講師併任
2006年4月 順天堂大学大学院リハビリテーション医学准教授、脳神経内科准教授併任。
2008年11月 順天堂大学医学部附属浦安病院リハビリテーション科教授・科長、順天堂大学医学部脳神経内科教授併任

「片側顔面痙攣・三叉神経痛」を専門とする医師