藤谷博人 医師 (ふじやひろと)

聖マリアンナ医科大学病院

神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1

  • スポーツ医学講座
  • 教授 (整形外科顧問医)

整形外科 外科

専門

スポーツ医学、膝関節外科、整形外科一般

藤谷博人

日本の医学部で最初の「スポーツ医学講座」所属の専門医であり、聖マリアンナ医科大学病院・整形外科外来でも診療に従事。トップ選手、ジュニア世代、中高年のスポーツ愛好家に至るまで、特に膝の外傷・障害に対し数多くの実績を誇る。膝前十字靭帯損傷を含む膝外傷後のリハビリテーション、アメリカンフットボールにおける頭・頚部外傷、筋損傷からの早期復帰、膝・足関節装具(ブレース)を駆使した治療、などを専門としている。アメリカンフットボール日本代表チームドクターを歴任(2006、2007、2009、2014)し、また大学チームのドクターも20年以上継続しており、国民体育大会その他の帯同ドクター業務もこなし、常に現場のニーズに即した治療を信条にしている。整形外科のみならず、スポーツ栄養学、スポーツ心理学の面からもアドバイス、指導を行っており、選手をトータルでサポートしている。一方、現場での問題点を解決するために、筋損傷の修復などの基礎的実験・研究をも並行して行っており、それらの結果は選手のために常に現場にフィードバックしている。その他、多くのスポーツ医学の講演活動、関係機関の医師、トレーナーへの現場指導も行い、我が国のスポーツ医学の啓蒙に精力的に取り組んでいる。

診療内容

藤谷医師は同院・整形外科顧問医として、トップ選手からジュニア、中高年のスポーツ愛好家まで幅広い層を対象に診療している。
中・高校生などに多いとされる「スポーツ外傷」「スポーツ障害」などの処置についても定評があり、講演を行うなど教育現場と密に連携をとりながら携わっている。
「スポーツ外傷」は、膝靭帯損傷や肉ばなれであり「スポーツ障害」は、野球肘やジャンパー膝、アキレス腱炎、足底腱膜炎などにあたる。いずれも、視診・触診・レントゲン・MRIなどによって診断し、保存療法(体に傷を付けずに治療する方法)を行っていく。
スポーツ外傷の場合は現場における対応の指導を含めて、安静・冷却・圧迫・挙上といった緊急処置を施す。スポーツ障害の治療では、局所の安静、ストレッチ、温熱、幹部以外のトレーニングといった対応を行う。マイクロカレント(微弱電流:MENS)と呼ばれる装置を用いた治療では、肉ばなれ等の修復促進効果が確認されており、通常の保存療法に比べ早期の競技復帰が可能となるケースも多い。新しい治療手法として期待されているものである。
また、藤谷医師はスポーツ装具(各種膝・足関節予防ブレース)についても研究を重ね、その効果の検証を続けている。予防ブレースには非常に多くの種類があり、医師やスポーツ選手が選択に迷う場合も少なくない。藤谷医師は、予防・再発予防・治療といった様々な角度から検証し、その構造や機能なども具体的に比較。その結果、現段階ではスポーツ選手の足関節ブレースは主な目的を再発予防とし、構造はsemi-rigid式が推奨されるものと考えられている。
JAFA(日本アメリカンフットボール協会)の活動にも関わり、様々な医学的サポートを展開している。アメリカンフットボールは、最も激しい「collision (衝突) スポーツ」の1つであり、外傷・障害の発生は高率。膝関節、足関節をはじめ全身に渡る広い範囲に発生しており、アメリカンフットボールに特有な重症外傷として、頭部における脳振盪、および急性硬膜下血腫、頸部における頸髄損傷が挙げられる。
藤谷医師は、2010年にこれら頭頚部の外傷についての研究発表を行い、死に至るほどの重症事故の具体的なデータを示しながら、事故防止や対策のための成果を挙げている。
以上のようにスポーツ医学のスペシャリストとして大きな信頼を集める。また、高齢者の筋力アップに効果的なトレーニングについて研究しており年に2回、3カ月の期間で、高齢者を対象にした筋力アップの運動教室を川崎市と共同で開催している。若い世代やスポーツ選手に限らず、幅広い年齢層に対応している。

医師プロフィール

1988年 聖マリアンナ医科大学医学部 卒業
1989年 同大学整形外科学教室入局・研修医
1995年 同大学大学院(生理学)修了(医学博士)、米国バーモント大学整形外科留学
1997年 聖マリアンナ医科大学整形外科学教室・助手
2002年 同大学スポーツ医学講座・講師
2013年 同大学スポーツ医学講座・准教授
2017年 同大学スポーツ医学講座・教授
※東京学芸大学・非常勤講師(2009~2010)

「スポーツ整形外科」を専門とする医師